日本全国の男性諸君、育休取得していますか?
『家計を支えないと…会社に申し訳ない…会社に何か悪く言われそう…妻が育休とるし大丈夫か…今後の昇進に影響が…』
など、育休を取ろうと思っても嫌な面をいろいろと考えてしまうと思います。
しかし持論ではありますが、私は育休取得をする価値はあったと体験して思いました。
その理由として、
‣早期に父性が根付きやすくなる ‣子の成長過程の、一瞬一瞬を傍で見届けていける ‣育児に伴う負担が、夫婦で共有できる ‣育児を学べ、父親にできる事はたくさんあると知れる ・自分の時間を持つ、家族の時間を持つという事を改めて考えられる
などが、私が育休を取得した上で得られたものです。それを今から詳しく説明していきたいと思います。
育休取得までの経緯
私は2児の親になりますが、第1子が生まれた際は妻のみが育休を取得していました。そのころは、子の成長過程や予防接種、食事に関してなどもすべて任せっきりになっていました。
休日にたまに子を一人で見ておくのでと、妻を外に出かけてもらったりもしていましたが、そう多くはなかったと思います。
子の成長具合や育児に関する知識も、妻から教えてもらう事が多かったなと今では反省するほどです。
当時は妻が育休取ってくれているから、私はしっかりお金を稼いでこないとなっと理由付けをしていたんでしょうね。
そんな私が第2子のときに育休を取ったのは、第1子での反省点のためでなく妻が転職後1年未満であり育休が成立しない事にありました。つまり休んでも手当はでない!
令和4年4月からは取得に関する緩和がされるようですが、現状では雇用1年未満では育休手当が出ない状況です。
初めは、借金返済もあるため妻の産休明けに保育園の送り迎えなどを頑張りながらやっていこうかと夫婦で話していました。
しかし産休明けの妻の体調で職場に戻り、子2人、かたや一人は2ヶ月過ぎの乳児、その送り迎えをしながら働くのは私が頑張れていても妻の負担が大きく、家族内でのストレスが大きくなるのではと考えるようになりました。
それなら!私は10年雇用を続けているから育休手当が出る。ならいっそ取ってしまえないか?そうすれば子と一緒にいてあげる時間も取れる!そう考えました。
しかしお金のことは気になる。
なので入念に育休開始後半年で必要になる資金と入ってくるであろう手当金などの計算を行い、育休をとっても資金は大丈夫だ!と安心が得られたため、育休を取る決意ができました。
育休取得の現状
男性の育休取得に関しては例年徐々に伸びており、令和2年分の厚生労働省の発表では初めての1割越えにて12.65%の方が取得したことになっています。
そんな私も昨年から6ヶ月間の育休をいただきました。
Twitterなどでは育休取りましたのパパはたくさん見ますが、私の身の回りでは厚労省が%で示しているほど育休取っている男性はいませんでした。
噂にも聞いた事がないので0%ですね…なのでそもそもの育休、ましてや月単位の育休を取った男性は私が初めてになりました。
統計の話に戻ると、育休は数週間単位でも取れるため、厚生労働省の統計は『取得した』で捉えると間違っていないのだろうが、実際の取得日数はどうなのだろうと疑問に思うところです。
そんな前置きは置いといて、育休を長期取得することで見えてくるものがありました。
それを育休を取ったことのない男性にも知ってほしくて、私の得られた経験を引き出してみたいと思います。
育休を取って得られたもの
早期に父性が根付きやすくなる
父性は妻が妊娠中に育つのは難しく、父親として自覚したというのは総じて子が生まれ目で見た段階から多く始まります。
私の場合は子が生まれた!よりも、子を抱っこした時に実感が強くありましたね。
しかし実感を得てから父性愛を深めていくには、いかに子に接していく時間を設けていけるかによると私は思いました。
第1子の時では、仕事をフルタイムで行っていたので帰ったら子供が寝ている。
出勤するときも寝ている。表情をよく観察できるのは妻が写真を撮っていたか、休日の日ぐらいのものでした。
「かわいいな~小さいな~まだ抱っこするの怖いな~」という感情が多くありましたが、「笑ったや寝返りした!」などの変化はほとんど妻からの事後報告で受け取ることが多く、やはり最初に目にするものより感動が薄れたりしていました。
しかし第2子では育休をとり、毎日24時間一緒にいる事で表情の変化や子の動き、成長の程度を誰よりも早く気付いていく事で、子への興味が働いていた時よりもずっと強くなっていく実感がわきました。
一つ一つの変化がすごく感動もので、ちょっと物を握って振り回せるようになっただけでも「ああ~すごいな~」と感じたり、第1子のときより感動している自分がいました。
それに加えて父性を育てたのはやはり、積極的にミルクやオムツ効果、入浴などを行っていたこともあるでしょう。
妻は産休明けで仕事に戻ったため、いない間は私が子を守らなければなりません。
ミルクなどだけでなく、予防接種へ連れて行ったり検診に連れて行ったりなどすることで子の育児を理解し、多方面から育児を行う事で子への関心が高まった影響もあったと思います。
子の成長はあっという間ですし、その子と共有していく時間も過ぎれば元に戻りません。
親という感情を育てるのに育休で得られた時間は、失うにはもったいないものでした。
子の成長過程の、一瞬一瞬を傍で見届けていける
仕事をしていると子が乳児の間では特に、仕事に行って帰ってを繰り返しているとなかなか接する時間が持てません。
休みの日があると思いますが育休を取ってからだと、そんな月に数日なんて少ない!と思ってしまいますね(笑)
実際に育休を取った身だからこそ言えますが、働いていたときより断然子の変化に気付いていく事ができます。
『首がすわる』を一つにとっても、完全に安定するまでにも「今日は何秒首を保持できた、今日はカクンカクンとあまりならなかった」などちょっとづつの変化が育児の楽しみになってきます。
「今日はあ~と言えた、なんか目で追うようになってきた」なんてものがとても愛らしくなります。
その小さな積み重ねの成長過程をみることが、完全にできるようになった時の感動を強くしますよ!
育児で伴う負担が夫婦で共有できる
働いている男性方は育休を取っている妻が日々どの程度の行事をこなしているか理解しているでしょうか?
安易にそれくらいならやるよ!とか、これできてないの?など言っていませんか?
私は第1子の時は、ごみ捨てや買い物、家事なども共同しながら行っていました。
しかし実際に育休を取って一人で家の事をやっていると育児と家事の両立ってかなり大変なんですよね💦
少なくとも子が生まれてすぐは2時間毎にミルク、数か月経っても凡そ4時間おきにはミルク!さらには生後間もないと夜は短時間で泣いて起こされを繰り返します。
そんな生活リズムの中、妻が仕事中に家の掃除をしては洗濯をして、食材の買い出しにご飯づくり…
また上の子がいれば、保育園に預けられる人は送迎して、保育園に通っていない家庭では日に当たらない生活をさせるわけも行かず、公園に連れて行ったりしては走りまわされたり、家では一緒に遊んだりします。
それを日々繰り返していくんですよね。
これは幸せな事でもあるんですが、本当に疲れますよ!
ただでさえ初めての出産であれば気を張ってしまう母親も多いでしょうし、出産というイベントで体力にホルモンバランスの崩れで体調はすぐれません。
その中で乳児の睡眠バランスが整うまでは、ほぼ24時間勤務です。
これは実際に育休を取って数日経験しないと理解するのも難しいでしょう。それでも私は妻ではないため、出産による体調の崩れまでは経験できないので、まだまだ楽なんだろうなっと思ったりもします。
それでも経験されすれば少なくとも体調以外の大変さは理解できますし、その大変さを相手も理解してほしいと内心では思っていたりします。
そんな負担を理解し夫婦で共有し互いに行っていく事で、育児ノイローゼにならず育児を継続していけているのだろうと経験しました。
育児を学べ、父親にできることなんてたくさんあると知る
初めての子なら男性女性も変わらず育児初心者です。
その中で私も育休を取った際は、子供の成長過程の表とにらめっこしながら標準的に成長しているのだろうかなど調べながら育児をしていきました。
ただ最初だと男性は、自分にできることは少ない・できないよなど苦手意識を持ってしまっている人もいるでしょう。
育児をやっていて気付いた事を簡単に書き上げると、
- ミルクをやる、げっぷをさせる
- オムツを変える
- お風呂に入れる
- 寝かしつける
- 抱っこしてあやす
- 保湿クリームを塗る
- 1ヶ月過ぎれば外の空気に触れさす
- 半年過ぎれば離乳食をあげる
- 予防接種に連れていく
- 検診に連れていく
大まかに挙げた項目ですが、どうでしょう?何か不可能な項目はありますか?
私はないと思います。
ただできない事を挙げるとすれば、『母乳がやることができない』この一点だと考えています。
中には男身一つで子を育てた方もいると聞きます。
そう、男性が育児をできないなんてことはないんです!
今一度、男性という意識を取り払って育児を考えてみませんか?
自分の時間をもつ、家族の時間をもつという事を改めて考えられる
上から順に読んできた方にはもう察しがついているかと思いますが、育休を取ったからといって自由時間がいっぱいあるというわけではありません。
育児と家事で24時間ずっと手が取られるわけではありませんが、子からは離れられません。
また上の子がいれば遊び相手になっていたりすると、ちょっとした空き時間もどんどん減っていきます。
育休を取られていない男性からすれば、「ずっと休みでいいな」と思う方もいるでしょうが、まったくもって勘違いです。
むしろ育休取得と働き続けるどちらも経験した私から言わせると、よっぽど仕事をしてた方が自由時間でした。
なんせ自分の慣れた事を自分でコントロールしてできますからね。
でも育児ではそうもいかず、子供のペースに合わせて寝て起きて、行動をしていかなければなりません。それをコントロール下に置くことなんてできるはずもありません。
基本昔っから一人の時間が大好きだった私には、『結構しんどい!』でしたね。
それでも育休を経験をしたことで私は、育休取得中でも自分が一人になって行動できる時間を持っていく必要があると思う事が出来ました。
これこそ、夫婦で協力してお互いの時間を作ってあげるなどの支え合いをするってことですね!
また自分の時間と同時に家族との時間を大事に思うようになりました。
やはり、子供との時間は過ぎてしまえば戻りません。そして子供は短時間でどんどん成長していきます。
残業が多かったり休日出勤の必要な場合などあれば更に、共に過ごす時間は減っていきます。
それでも「子と過ごす事を選んだからには、子供との時間も大事にしていきたい」と長く育休で一緒に過ごす事で思うようになりました。
私自身も働きだすと残業ありでフルタイム勤務、子供との時間は減るでしょう。
しかし後悔することのないように、生活費が必要でも働きづめにならないようにお金に関してお得意なFPを学んだり、個人的な働き方の改革を考えていたりします。
まだ目標段階ですが、家族との時間を多くもてるように頑張ろうと思う事ができました。
まとめ
育休はまだ男性にとって、難易度の高い選択肢かもしれません。
一番はやはり職場への迷惑・・・を考えてしまうのかもしれません。
それでも私は育休は取れるなら取るべきだとお勧めします!
少なくとも、育休で得られたものとして挙げた
- 早期に父性が根付きやすくなる
- 子の成長過程の、一瞬一瞬を傍で見届けていける
- 育児に伴う負担が、夫婦で共有できる
- 育児を学べ、父親にできる事はたくさんあると知る
- 自分の時間を持つ、家族の時間を持つという事を改めて考えられる
これは私が得られたものですが、実際経験すればわかっていただけると思います。また人が違えばもっと感情に残る経験を得られる人もいるでしょう。
育児はどうしても、男性は『手伝うよ』になりがちかなと…
それでも育児参加してくれる事がありがたい思ってくれるかもしれませんが、私は思うに男性は『育児を手伝うよ』ではなく『一緒に育児をしていこう』という意識を持つことが、育児の一歩先に進めるのではないかと伝えたいです。
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